会社の中は宝の山
- 直子 元岡
- 3月24日
- 読了時間: 3分
ある会社さんのある部署のお話です。
課長さんは部下のAさんに部品データベースの精査をお願いしました。
1日お願いしたので、20~30件くらいはできるだろうと見込んでいました。
でも夕方課長さんがAさんに進捗確認すると3件しかできていなかったのです。
理由は図面がなかったから。
部品データベースの精査の手順は以下の通りでした。
①部品ごとに登録してある仕入れ価格や仕入れ先など間違いがないかの確認
②図面が登録されていないなら図面を登録する。
Aさんは一つづつ部品を見ていきましたが、手順②の図面を取り寄せるのに躓いてしまったのです。
図面が無かったので開発部から取り寄せようと電話したら、
「営業部の担当者が持っているから、その人からもらってください」
と言われたそうです。
Aさんは営業部所属ではありますが、図面を持っている担当者たちは営業部内の他のグループ所属でした。
そしてその担当者たちは、自分たちしか分からないところに図面を保存し、営業部内で図面をシェアしていなかったのです。
その日、営業部の担当者たちは外出やら、出張やら、会議やらで会うことも電話することも困難だったそうで、結局Aさんは部品データベースの精査を3件しか完了できなかったとのことでした。
そのお話を聞いてびっくりしました。
☑部品の図面という仕事で必要なファイルを個人持ちしていることに。
☑開発部から取り寄せた図面をデータベースに載せることを通常フローにしていないこと、又はしているけれども、それが徹底されていないことに。
上記ができていないために、期待した成果が達成されていない。
Aさんの時給で換算したらその日だけで何円の損失になったのでしょうか。
図面が部内でシェアされず、共有されていない状況が非効率であるときっと何人かの社員は気づいていたことでしょう。
■でも誰が音頭をとりますか?
■言ったら自分がすることになる?
■余計な仕事が増える?
■自分の仕事さえ大きな停滞なくできればそれで良い?
みなさんの会社にこのような問題はありませんか? このような問題を解決できる継続的なしくみはありますか?
管理職の方々が気づいていなくても、会社の中にはたくさんの不具合が眠っています。
逆に言えば、効率化できることは会社の中に山ほどあるのです。
実は、先ほど「びっくりしました」と書きましたが
よくあることです。
そのような問題を継続的に解決できる会社が利益を生み出し、これからも伸びる会社です。 弊社では「データの5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」や「問題解決活動」についてのセミナーや伴走支援を行っております。 詳しいご説明など、ご興味のある方はご連絡くださいませ。

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